唇が乾燥してしまうとごはんを食べたり飲み物を飲んだりするのも痛いですよね。
しかも皮がめくれてしまうと何もしなくても痛い。
気になってほかのことに集中できなくなりますよね。
リップクリームを何回も塗っているのに治らない!
そのリップクリームだけでは、ぼろぼろの唇は本当に治せないかもしれません。
ではどうすればいいのでしょうか。
そもそもどうして唇が乾燥しやすいのか、なぜリップクリームだけでは治せないのか、どうすれば唇の乾燥を改善できるのかをご紹介します。
唇が乾燥して痛い!なぜこんなに乾燥するの?
唇って乾燥しやすいですよね。
なぜかというとまず、角質層が肌の水分を保持したりいわゆるバリア機能を果たしたりしていますが、唇の角質層は薄いです。
さらに唇には皮脂腺がありません。
皮脂腺から分泌される皮脂は肌を外的刺激から守る働きがあるので、皮脂がない唇の角質層はむき出しの状態。
どうりで乾燥しやすい上に荒れやすいわけですよね。
そんな角質層の薄い唇はあらゆる刺激を受けやすいんです。
例えば乱れた食生活。
栄養が不足したり生活習慣が乱れたりすると肌が荒れてしまいませんか?
唇も、もちろん栄養不足や生活習慣の影響を受けます。
ビタミンB2やビタミンCが大切なんです。
バランスのとれた食事を規則正しく摂ることを心がけましょう。
また、口呼吸や舌舐めずりなどのちょっとした癖も唇の乾燥につながります。
心当たりのある方は意識してみてくださいね。
唇が乾燥した時、リップでは治せない理由は?
乾燥した唇がリップでは治せない理由はずばり!、一般的なリップクリームは乾燥を予防するためのものだからです。
チェック!つまり唇が乾燥してぼろぼろになってからリップクリームをつけても効果は期待できません。
ドラッグストアにはたくさんの種類のリップクリームがありますよね?
そのほとんどが乾燥を予防するためのものです。
リップクリームには「薬用」や「医薬部外品」などと表記されたものがありますが、これらは唇のケアに有効な成分が入っていることを示しています。
しかし、その効果は乾燥を予防するということに変わりはありません。
もし市販で乾燥をどうにかしたい場合は、「第3種医薬品」と表記されているものを目安にしましょう。
唇の荒れを改善することを目的として作られているものもあります。
もちろん化粧品に肌に合わないものがあるように、リップクリームにも肌に合わないものもあります。
肌に合わないリップクリームを使い続けているとアレルギーや口唇炎などを引き起こしてしまう可能性も。
まずはいつも使っているリップクリームを見直すことから始めてみましょう。
唇が乾燥したときはワセリンがおすすめ!
唇の乾燥にワセリンがいいってよくいわれませんか?
ワセリンは刺激や副作用が少なく、肌が敏感な状態になっているときも使える成分です。
ワセリンは皮膚表面を油分で覆い、水分が肌から出ていくのを防ぐ働きをします。
乾燥し荒れてしまった唇にも安心して使える保湿剤です。
ワセリンの原料は実は石油。
昔は油焼けや接触性皮膚炎などの心配があったようですが、現在は基準も厳しくなっているそうです。
精製度によって分かれる3種類のワセリンが保湿に使われます!
白色ワセリン
お手ごろで一般的なワセリンです。3種類の中では精製度が低く、場合によっては不純物が酸化して肌の刺激になってしまうことも。
プロペト
白色ワセリンを精製したもので、デリケートになった唇にも使えます。
サンホワイト
プロペトをさらに精製したもの。プロペトでもかゆみなどが出てしまう場合はサンホワイトを使ってみましょう。
ワセリンはあくまでも肌から水分が出ていくのを防ぐだけの油分です。
ワセリン自体は保湿成分としてはセラミドなどに劣ります。
唇の乾燥を改善するというよりは、一時的にしのぐ保湿剤です。
ひどい乾燥を根本的に治したい場合はやはり皮膚科を受診し、ステロイド系軟膏やヒルドイドクリーム、体質を改善するための漢方薬などを処方してもらうのが一番だと思います。
口唇炎やアレルギーなどの場合もありますし、一度皮膚科を受診してみてください。
まとめ
生活習慣などの影響をダイレクトに受けやすいので注意が必要です。
リップクリームの用途はあくまでも乾燥の予防。
乾燥がひどい場合はワセリンを使って水分の蒸発を防ぎましょう。
口唇炎やアレルギーなどの場合もあります。
一度皮膚科を受診してみることをおすすめします。