アレルギー性鼻炎の治療で最新は?治療方法と手術ってどうなの?

arerugiseibientiryou

もう、長い付き合いになりますね。
いつもあなたには待たされてばかり。いつもの部屋。そっけない態度にぶっきらぼうな言葉。
なかなか2人の距離は縮まらない。
「耳鼻科」で短編でも書いてみたくなるくらい、待ち時間長いですよね。

その割には効果があるのか、ないのか日進月歩。
先生を信じていないわけではないけれど、スカッとズバッと「今年は花粉を感じない!!」というような効果が見て取れてもいいのでは?

今回紹介したいのはアレルギー性鼻炎の治療の最新はなんなのか?
たまに聞く手術ってどんな事をするんだろう?

などメリットデメリットをふまえて紹介したいと思います。

スポンサードリンク

アレルギー性鼻炎の治療で最新は?アレルゲン免疫療法って?

毎年あらわれては人々をなやませるスギ花粉を筆頭にしたアレルギー性鼻炎。

寝ころんだ途端に鼻の穴が封鎖。
息ができない。
室内に入ったとたん止まらないくしゃみ。

本当に嫌ですよね…。

昨日の晩御飯が思い出せないくらい脳みそは衰えているのに、どうしてこんなにも花粉には律儀に反応してしまうのか…。

医療の進化とともにあらゆる病気の薬や治療法が確立してきましたが、花粉症はいまだに「症状を緩和する治療」が主です。

その中で唯一根治することができるかもしれないといわれている最新の治療法が、アレルゲンを直接体に入れることにより体質を改善させようという「アレルゲン免疫療法」です。

アレルゲン免疫療法には二種類の方法があります。

皮下免疫治療法

比較的昔からある治療法で、アレルゲンを含む注射液を複数回接種することによりアレルギー反応をなくそうというものです。

80%の人に改善が見られ、そのうちの20%は完治したというデータもありますが、アナフィラキシーショックなどの副作用の可能性もあり、重症の喘息をお持ちの方などには通常は行われない治療法です。

注射なので痛みがあること、週に一回の接種を数カ月続けなくてはいけないというデメリットがあります。

舌下免疫治療法

同じ成分の薬を舌の根元に落としてやることでアレルギーの治療を行うというものです。
比較的新しい治療法で2014年から日本でも保険適用の治療ができるようになりました。

注射と違い、患者が自宅で行うことができる事、皮下免疫治療法より副作用が少ないことがメリットですが、やはり定期的な通院が必要になります。

スポンサードリンク

アレルギー性鼻炎の治療方法にはどんなものがあるの?

アレルギー性鼻炎の治療方法は、鼻アレルギ-診療ガイドラインによると、薬物療法アレルゲン免疫療法手術療法の3種類があります。

薬物療法

薬物療法は様々なお薬を様々な強さで組み合わせることで、その人に合ったお薬を服用する治療方法です。

耳鼻科などに通い、診察の上、少しずつその人に合ったお薬と量を決めていきますので、定期的に通院し、経過を観察していく必要があります。

花粉症の方などは、「花粉の季節が始まる前に薬を飲みはじめる」ということがよくあると思います。

アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法は、前述したとおり、アレルゲンを直接体に入れることにより体質を改善させようという治療方法です。

欧米では多くの臨床結果があり、有効であるとのエビデンス(治療的根拠)があり、国際的にも注目されている治療方法です。

手術療法

手術療法は「鼻がどのくらいつまっているか?」によって術式がいくつかあり、目的は「鼻のつまりと、鼻呼吸の改善」です。

日帰りのレーザー手術や、粘膜の切除、神経切断術などがあります。

術式によって入院の必要もあります。

アレルギー性鼻炎の治療で手術!どんなことをするの?

アレルギー性鼻炎の治療を一回で長期間の効果を持続させたいなら、手術という選択肢もあります。

鼻の中には下鼻甲介(かびこうかい)という骨があり、その周りに粘膜が張り付いているわけですが、その骨自体が曲がっていたり、分厚かったりするせいで鼻詰まりが起きやすくなっている場合があります。

それに加えてアレルギーの過剰反応により粘膜が腫れることで鼻が通らないというダブルパンチ。

それを手術によってスッキリ取り去ってしまおう!というのがアレルギー性鼻炎の治療の手術ということになります。

その方法もいくつかあり、

下鼻甲介粘膜切除術…粘膜だけをレーザーを使って焼く
粘膜下下鼻甲介骨切除術…下鼻甲介ごとメスを使って取り去る
下鼻甲介粘膜蒸散術…炭酸ガスやアルゴンプラズマを使用し組織を破壊する

文字にするとややこしそうで様々ですが、いずれにせよ麻酔を使用して行う手術なので痛い!ということはありません。

局部麻酔の場合は、引っ張られる間隔や振動が伝わって不快に感じることもありますが、目を閉じていればやり過ごすことができます。

昔は一週間程度の入院が必要だったり、その分費用もかかりましたが、現在は日帰り~数日の入院で済んでしまうことがほとんどです。

術後は経過観察などしばらく通院する必要がありますので、それも含め主治医とよく相談されることをおすすめします。

アレルギー性鼻炎薬は飲み続けるべき?効かない理由と副作用は?
春になり、あたたかくなってきました。色とりどりの花や緑、きらめく太陽、止まらないくしゃみ。 頭も痛いし熱っぽい…この花粉症さえなけ...

まとめ

アレルギー性鼻炎治療のまとめ
アレルギー性鼻炎の治療は、保険適用の三割負担でも少し値が張るのがネックですよね。

手術などではその効果は数年続き、頻繁なクリニック通いからも解放されたりもします(定期検診は必要です)ので、時間と費用を天秤にかけ、ご自分に合った治療法をお医者さんとよく相談して、最適な治療法を選択していきましょうね。

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする