お正月気分もあっという間に過ぎ去り、春がやってきます。
この季節の節目を「節分」と呼び、悪いものが来ないよう・良い春を迎えられるようにと始まったのが節分の行事です。
いろんな行事ごとも自分で手を加えればオリジナリティあふれる楽しいイベントになります。ここではそもそもどんな事をし、どんなものを飾るのか。
それにどんな意味があるのかなどを解説し、正しく楽しいイベントになるようお手伝いをしたいと思っています。
節分飾りってどうしていわしを飾るの?
節分飾りでよく見かけるのは、いわしの頭を柊の枝に刺した「柊鰯‐ひいらぎいわし‐」というものです。
鬼はとげとげしたものが苦手である、いわしを焼いたときの煙と臭いで悪いものや鬼を寄せ付けなくするなどの説から魔よけとして軒先や玄関先に飾られるようになったそうです。
頭は飾りますが、身は食べます。いわしの【鰯】の字から、「弱弱しいもの」言葉の響きから「いやしい」ものとされており、弱さや卑しさを食らう=ゲンを担ぐという意味合いがあるようです。
なんだか切ない鰯のエピソードですが、カルシウムや栄養素がたっぷりなので健康にも一役かってくれるかもしれませんね。
節分飾りって手作りできる?折り紙で作る柊鰯!
庭に柊の木があれば一本手折り(くれぐれもよそ様の家などの木は触らないように)、あとは鰯の頭を乗っけるだけで柊鰯は完成します。
猫やイタチなどに、いたずらされそう・・・マンションだから臭いが・・・などの場合は折り紙などで模してもいいかもしれませんね。
柊鰯の折り方
柊鰯のほかにも、鬼の面・おかめの面などをリースにあしらったりもします。
おかめは鬼は外、福は内の「福」に相当しています。
クリスマスリースの素材も柊を使っていることが多いので、園芸店や100円均一でリース(素材)を買い、クリスマス・節分で飾りを変えると一石二鳥でいいかもしれませんね。
裁縫が得意な方ですと羊毛フェルトでマスコットを作ったりしてもかわいいです。
節分飾り!どんな飾り方がおすすめ?
リースなどは玄関先に飾るのもいいですし、玄関内のげた箱の上などに飾ると目に付きやすく、出がけに、帰宅時にホッと季節の趣を感じることができます。
また、飾る期間については諸説あり 松が明けてから(1月16日)~節分まで 節分当日のみ 節分~2月いっぱいなどがあります。
本物のいわしを使った場合などは当日に下げて、他のものはせっかくなので2月いっぱい飾っておきましょう。
ちなみに柊鰯は悪いものを避けてくれる縁起ものです。そのままごみ箱に捨てるのではなく、神社でお焚き上げしてもらう、塩で清めてからきれいな紙(半紙など)に包んで捨てるなどの処理をしてください。
まとめ
けれど昔の人の知恵がそこにあったり、調べてみるととても面白いことがたくさんあります。
四季折々の行事を大事にすることで季節の移ろいに目が行き、旬のものを食べるという習慣が生活に潤わせ、人生をいろどるスパイスの一つになるのではないでしょうか。
心を込めた手作りの節分は、きっとみんなの心に残る素晴らしいものになるでしょう。