鏡餅はいつまで飾るか?関西と関東のお正月飾り事情は?

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もういくつ寝るとお正月・・・年賀状も出した、大掃除もボチボチ、お節は大晦日に届くはず(作らないパターン!)後は紅白見て年越しそばを食べるのみ!と思っていたのに「あれ?鏡餅は?」の一言で大パニック!そういえば実家でもお餅を飾っていた気がする。

けどあれって結局なんの意味があるのかよくわからない。

お正月に出せばいいんだっけ?いつまで飾っていたっけ?お正月飾りのあれこれをまとめちゃおうと思います。

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鏡餅はいつまで飾るか?その意味とルーツ

鏡餅のルーツは江戸時代にまでさかのぼります。
三種の神器をかたどった鏡餅(鏡)橙(勾玉)串柿(天叢雲剣)をそなえ歳徳神の依代とし、その福にあやかる…と聞くとなんだか不思議で重々しい雰囲気が漂いますが、お供えをして福の神様のご利益にあずかっちゃおう!というものです。

上にちょこんと乗っている橙(だいだい)も「この家が代々栄えますように!」と楽しいダジャレを含んでいたりしますし、あまり深く考えすぎず季節を盛り上げるためのアイテムの一つと考えればよいかと思います。

大体年末の28日くらいから飾り、松が明けた「1月11日」に鏡開きをします。ただ関西とは少し日にちにずれがあるのでそれは次章でくわしく説明します。

鏡餅。関西と関東で鏡開きの日が違うのはなぜ?

前章では「1月11日」を鏡開きと紹介したのですが、関西の鏡開きは「1月15日」に行われることが多いです。
これは関西と関東で松が明ける時期にずれが生じているためです。

もとは日本全国1月15日に松が明け、20日に鏡開きをしていたのですが
20日が三代将軍徳川家光の月命日に当たるようになり、関東はそれを避けるために小正月を7日までに早めるお触れを出しました。

ところが距離の離れた関西ではそのお触れが広まらず、今でも15日までが小正月なのです。
なので、関西では1月15日に松が明け、その日に鏡開きをするのです。

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そのほかにも神社のどんど焼きに合わせて鏡開きをするところなど、同じ地域でも違いがある場合があるので長くお住まいの方に尋ねてみるのもいいかもしれませんね。

鏡餅などの正月飾り。松が明けたらどうすればいいの?

鏡餅は、みんなでいただきます。
依代になっていたものなので、刃物は入れずたたき割っていただきます。

ちなみに歳徳神の魂(たま)が入っている=「おとしだま」とよばれ、これがお年玉の起源であるともいわれています。

おしるこ・お雑煮・あられなどおこのみの食べ方で。
筆者はやわらかくなるまで炊いて、きな粉をまぶして食べます!

カッチカチになったりカビが生えてしまったときはカビの部分をとり、半日ほど水につけて柔らかくします。

いまは小分けパックの鏡餅や、小さいサイズのものもあるのでご家庭の事情に合わせた物をセレクトすればよいと思います。

近頃は門松を飾っているお家を見る機会も少なくなっていますが、これは歳徳神様をお迎えする「門・目印」の役割をしています。

筆者の家には年末になると門松の描かれた紙が2枚ポストに配られていたので、それをセロテープで貼ったりしていました。あれは誰が配ってくれていたんだろう…いらないお家の紙の門松を大量に貼っている同級生もいたりして、あそこのお家にはさぞ大量の神様が来たんだろうな…と今になってちょっと笑えてきました。

車やお家にしめ縄。
これは今もちょくちょく見かけることがあります。神聖な場所とそうでないところを区切るためのものです。

これらのお正月飾りはすべて松が明けたらさげ、神社のどんど焼きの日に持っていきお焚き上げをしてもらいます。

どんど焼きをしている神社が近くにない…などの場合は塩で清めて白い紙にくるんで処分するなどの方法があります。

まとめ

鏡餅いつまでのまとめ
今は24時間年中無休でやっているお店も増え、家族みんなでまったり過ごすお正月気分を味わうというのもなかなかないかもしれません。

けれど鏡餅のことを一つとってみてもそれぞれにきちんと背景や意味があり、しみじみと日本の面白さを感じます。

簡略化されても決して忘れられることなく、これらの風習が続いていけばいいなと願わずにはいられませんね。

新しい1年が皆様にとってよりよいものになりますように!

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