女の子の節句といえば3月3日の雛祭りですね。
1年に1回、ほんの少しの間しか日の目を見ることのないお内裏様とお雛様。
「雛人形を片付けるのが遅れると持ち主の婚期が遅れる」なんていうジンクスがまことしやかにささやかれているからかもしれません。
雛人形のお片付け!まずは雛人形のルーツと飾る時期
雛人形のルーツは平安時代にまでさかのぼります。
現代とは違い医療体制が整っていなかった時代、悲しいことに出産時のトラブルや小さな子供の死亡が後を絶ちませんでした。
宮中では上巳の節句(3月上旬の巳の日)に「天児あまがつ」という木で作った人形に子供の産着を着せ、枕元に飾り、子供の厄をすべて天児に移し健やかな成長を願うという神事の祓を行いました。
これがひな人形の原型ではないかと考えられています。
時代が変わるにつれ豪華な飾り人形になり、江戸時代には一般家庭にも普及するようになりました。
雛人形は、子供を悪いものから守ってくれる身代わり人形なのです。
雛人形を飾る時期は、立春か雨水が良いとされています。
どちらも春の節目であり、特に雨水は良縁を運んでくれるといわれています。
毎年微妙にずれますが、2017年の立春は2月4日・雨水は2月18日となっています。
長く飾りたい方は立春・良縁を望むなら雨水の日でしょう。
地域によってはお正月から飾る!というところもあるので、長くお住まいの方に聞いていみるのもいいかもしれません。
ちなみに7日・13日・19日・25日が大安となっています(2017年の場合)。
雛人形の片付けが遅れると婚期が遅れるといわれている理由
まことしやかにささやかれているこの迷信は1日遅れるだけで婚期を1年逃すといわれています。
筆者は2人姉妹で幼稚園頃までは雛人形を見ていた気がしますが、小学生に上がってからは飾られていた記憶すらないです。
妹に至っては雛人形すらありませんでした。
それでも2人とも適齢期にお嫁に行ったので、そんなに気にすることもないのかなという感じではあるのですが、担げるゲンは担いでおきたいのが人情。
こんな理由から婚期が遅れるといわれています。
●早く出る、早く片付く→早く(家を出る)、早く縁談がまとまるという言葉遊び
●ルール(時期やしまい方)にのっとって正しく片付けができる→家事効率が良い家(人)である
●雛人形に厄を受けてもらっているので、長く出しているのはよくない
実際、よくある言い伝えとか迷信は結局は生活の知恵である場合が多いように感じます。
夜の蜘蛛をやっつけるとよくない(夜の間に害虫をとってくれる)とか、畳のふちを踏むとよくない(素材が絹で、そこから畳が傷んでしまう)など縁起が悪いから、で片付けられているものにも実は意味があったりするのです。
雛人形を早く片付けないのは、季節も変わろうとしているのにだらしがない家だと思われる=婚期が遅れる。
ということなのではないでしょうか。
忙しくて片付けられないときは後ろ向きに飾るという地域もあるようです。
もちろん後ろ向きに飾っていたら、見た目も悪いですしやっぱり早く片付けようという気になりますもんね。
ただ、急いで片付けることよりも、カラッとした晴れの日に片づけるのが雛人形にはよいといわれています。
片付ける時は直に触らず布手袋などを着用しましょう。
繊細なつくりなので湿気でかびてしまったり、触ったところが傷んでしまう恐れがあります。
また、虫くいができてはいけないので毎年人形用の防虫剤を入れてあげてください。
虫どもは、いい生地のものを好んで食べます。
まとめ
はじめの時は寝返りもまだで、次の年は一緒に写真を撮るのに苦労しました。
その次の年はあいさつができるようになって、その次の年はお飾りのあるところに手が届くまでになっていました。
お顔の紙をはずすとき、きっと「ああまたおっきくなったねえ」と言ってくれている気がするのです。
子供の成長を一緒に見守ってくれる雛人形。
ちょっとくらい長居してもらってもいいとおもいます!